不満の声もあるメッシの最優秀選手賞受賞、ハーランドと並び各国キャプテンの投票結果で決着…日本代表MF遠藤航は誰を1位に?

メッシが2年連続3度目の受賞[写真:Getty Images]

国際サッカー連盟(FIFA)が15日に行った『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ』。2023年の男子年間最優秀選手にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが選出。2年連続3度目の受賞となった。

しかし、この結果には不満の声も噴出。対象期間は2022年12月19日~2023年8月20日となっており、2022年に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)は対象外となっていたことが主な理由だ。

メッシはパリ・サンジェルマン(PSG)で32試合16ゴール16アシストと素晴らしい成績を残していたが、対象期間ではPSGで22試合で9ゴール、夏に移籍したインテル・マイアミではリーグズ・カップで7試合連続ゴールを記録し10ゴールで優勝に導いていた。ちなみにアルゼンチン代表としても3試合で5ゴールを記録していた。

一方で、2位となったノルウェー代表FWアーリング・ハーランドは、マンチェスター・シティで3冠を達成し、自身もプレミアリーグのシーズン歴代最多ゴールとなる36得点で得点王に輝いていた。対象期間では38試合で30ゴール。ノルウェー代表では2試合3ゴールを記録していた。

数字を見てもハーランドが勝る印象であり、不満が出るのも理解できるが、この2人の争いは想像以上にもつれ込んでいた。

各国のキャプテンと監督、メディア、そしてファンが投票する中で、メッシ、ハーランド、そしてフランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)がトップ3に。メッシとハーランドは得票数によるスコアで「48」で並ぶという異例の事態となった。

メッシはキャプテンが「13」、監督が「11」、メディアが「11」、ファンが「13」という内訳。ハーランドはキャプテンが「11」、監督が「13」、メディアが「13」、ファンが「11」という結果となった。

同率で1位となった2人はタイブレーク方式での決戦に。規則で定められている各国のキャプテンが1位に投票した数で決着をつけることとなった。

メッシはイングランド代表FWハリー・ケインやフランス代表FWキリアン・ムバッペら107人が1位に。対してハーランドはブラジル代表MFカゼミロやドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンら64人が1位に選んでおり、この結果メッシが最優秀選手賞になったというカラクリだった。ちなみに、メッシ本人はハーランドを1位に。ノルウェー代表のMFマルティン・ウーデゴールはハーランドに入れており、メッシは2位だった。また、日本代表MF遠藤航は1位にマンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネ、2位にハーランド、3位にメッシという投票。森保一監督は1位にムバッペ、2位にハーランド、3位にメッシとしていた。

不満の声はわからなくもないが、監督やメディアの評価はハーランド、一方でキャプテンとファンはメッシを選んだという状況。どちらも凄かったという結末と言えるだろう。

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