【ミャンマー】中銀、15日までに外貨120億円相当を売却[金融]

ミャンマー中央銀行(CBM)が2024年1月に入ってから売却した外貨が、15日までの累計で日本円に換算して120億円近くになった。売却したのは三つの通貨で、それぞれ7,893万米ドル(約115億円)、270万人民元(約5,547万円)、5,324万バーツ(約2億2,160万円)だった。

中銀は昨年12月5日、国内企業間のオンライン取引でのチャット相場を「自由化」。6日から取引実績の公表を始めた。必需品を輸入する企業に外貨を提供する際の相場は公開していない。

15日時点のオンライン取引によるチャット相場は、◇1米ドル=3,371.14チャット◇1人民元=470.97チャット◇1バーツ=96.00チャット——だった。1月はほぼ横ばいで推移している。

中銀は22年8月から公定レート(参考レート)を1米ドル=2,100チャットに据え置き、輸出企業に輸出代金として得た外貨の一部を同レートで両替するよう強制してきた。昨年12月になってこの規制を緩和したが、為替管理が行き詰まって輸入インフレの加速懸念が浮上している。

市中の両替商などが参考とする実勢レートは、16日時点で1米ドル=3,400チャット台となっている。

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