米、フーシ派ミサイル破壊 貨物船攻撃、報復連鎖

イエメンの首都サヌア近郊で、米英両軍の攻撃に抗議するフーシ派の戦闘員ら=14日(AP=共同)

 【ワシントン共同】米中央軍は16日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派支配地域で発射準備されていた対艦弾道ミサイル4発を現地時間同日午前に攻撃し、破壊したと発表した。船舶を狙うミサイルとみられる。同日午後にはフーシ派が対艦弾道ミサイルを紅海南部に発射し、マルタ船籍の貨物船に命中した。けが人はなく、航行を続けたとしている。

 イスラム組織ハマスに連帯を示すフーシ派は紅海で商船攻撃を繰り返し、米軍は現地時間12日以降、少なくとも2回にわたりフーシ派の拠点を攻撃していた。報復の連鎖となり、地域の緊張が高まっている。

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