野球肘から子ども守れ 久慈市体協とスポ少、早期発見図る

エコー検査を受け、肘の状態を確認する子ども

 岩手県の久慈地域の小中学生を対象にした「スポーツ肘検診」は14日、久慈市新中の橋の市民体育館で行われた。野球肘に代表される肘関節のスポーツ障害を早期発見する狙いで、定期的に開催。骨が形成段階の成長期に障害は出やすいが初期は痛みがなく発見が難しく、指導者や保護者の予防意識も高まっている。

 市体育協会と市スポーツ少年団が主催。八戸市のなかざわスポーツクリニック(中沢成史(しげし)院長)の協力で、小中学生180人が痛みや変形、関節の動きを確認する徒手検査とエコー検査を受診。体幹などを鍛えるコンディショニングトレーニング指導も受けた。

 久慈ファイヤーズスポ少の笹本煌太(こうた)君(久慈小6年)は「1年生から受診しており、今回も問題がなかった。安心して野球ができるので、中学でも頑張りたい」と意気込む。

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