能登への支援物資続々 17日から受け入れ 上越市の有志団体

静岡県から届いた飲料水の受け入れ作業(16日、休館中の上越観光物産センター)

1日の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県への支援物資の受け付けが17日から、休館中の上越観光物産センター(上越市藤野新田)で始まる。期間は22日までで、時間は毎日午前9時から午後4時まで。同市内の企業経営者らでつくる「能登半島地震の支援・上越有志会」が石川県に届ける。

「上越有志会」の代表は木材加工品「ひのきろうず」やキクラゲの製造・販売を手がけるDIY.TOK(同市戸野目)の五十嵐健一代表。趣旨に賛同した経営者らが集まり、石川県との調整や受け入れ会場の手配、会場でのボランティア募集などを行ってきた。

16日、静岡県の企業から3トン近い水が届いた。五十嵐代表のキクラゲ栽培の仲間が趣旨に賛同し、送ってくれたという。上越市内の企業も支援を表明、今後、飲料水やカップ麺が多く寄せられる予定だ。五十嵐代表は「県議会議長を務める楡井辰雄県議からも手伝ってもらい、支援の輪が広がった。市には施設を貸し出してもらい、感謝している」と話す。

求める物資は飲料水(水に限る)、賞味期限に余裕のある缶詰やレトルト食品、インスタント麺やカップ麺、使い切りカイロ、紙おむつ、生理用品。未開封の箱やパック単位で受け付ける。毛布は新品で袋に入っているもの。手指消毒液のニーズが分かったため、まとまった数量で寄付を求める。

上越有志会によると、会場はトイレ使用不可のため、来場者に注意を呼びかけている。

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