被災障害者支援、寄付サイト開設 物資不足深刻、個別ニーズを集約

 能登半島地震の被災地で物資不足が深刻となる中、障害者らの生活に欠かせない福祉機器や消耗品を寄付で募り、現地に届ける支援サイト「届け.jp」が開設された。個別の支援が必要となる障害者や高齢者への対応は追い付いておらず、ニーズを集約し、寄付を活用することで迅速な支援につなげる。

 サイトを設立したのは、障害者に関する社会問題に取り組む一般社団法人「障害攻略課」(東京)。地元のNPO法人「石川バリアフリーツアーセンター」(金沢市)と連携し、当初は輪島市、珠洲市、能登町の福祉担当職員から必要な物資を聞き取ってまとめた。今後も物資不足の情報を募り、寄付の対象地域を広げる。

 障害攻略課の沢田智洋理事(42)によると、避難所や施設では(1)自分で歯を磨けない人向けの口腔ケアスポンジ(2)介護用のおむつや尿取りパッド(3)携帯筆談機―などの要望があった。サイト閲覧者は送りたい物資を選び、同センターに届くように設定して購入し、センターが避難所や施設などに配送する。

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