ウナギ・サヤカ 伊藤薫、高橋奈七永から〝全女の洗礼〟浴びるも「オマエらの歴史を塗り替えてやる」

人気女子レスラーのウナギ・サヤカが16日、「Sareee-ISM ChapterⅢ」(東京・新宿FACE)に出場し、〝全女イズム〟の洗礼を受けた。

セミファイナルで柊くるみと組み、全日本女子プロレス出身のベテランである伊藤薫&高橋奈七永組と激突。序盤から孤立する場面が目立ち、高橋に足4の字固め仕掛けられた際は柊の救出が結果的にウナギにダメージを及ぼす結果になるなど、ちぐはぐな連係に終わった。最後は19分25秒、高橋のダイビング・ボディ・プレスから伊藤のダイビングWフットスタンプで圧殺され、体固めで3カウントを許した。

試合後は高橋からの握手の求めを突き放すなど、意地は示したウナギ。バックステージでは「助けに来なさすぎじゃね?」と相棒にダメ出し。全女イズムに触れた感慨を口にする柊を遮り「そんなもん知るかよ。全女が何だよ!ボロ負けだったけど伊藤薫も高橋奈七永も超えないと、ウチらの新しいプロレスはないんだよ!オマエらが作ってきた歴史を塗り替えてやる」と熱弁した。

続けて柊に8秒ほど耳打ちし、自身の得意フレーズ「お前らを査定してやるよ」と言わせようとしたが、柊がたどたどしく「全女、お前らを査定してやるぞ」と話すと「やるぞ?してやるよ、だよ」と呆れた様子で引き上げた。柊を「よく分かんねえな、コイツ」と困惑させていた。

また、第2試合では昨年デビューしたホープ、田中きずなとChi Chiがジャガー横田&アジャコング組と激突。圧倒的な力量差を見せつけられた。

田中はアジャにエルボーを連発しながら、ムーンウォークのようにじりじりと後退。逆水平や張り手1発でダウンを喫し、Chi Chiの救出を受けるも二人まとめて投げ捨てられた。ジャガーのかかと落とし誤爆を誘うなど、必至の抵抗を試みるも焼け石に水。父の田中稔、母の府川唯未をほうふつとさせる腕十字もアジャには通用せず、最後は9分42秒、ハンマーパンチ気味のラリアットから体固めで3カウントを奪われた。

アジャとは初遭遇だった田中は「ジャガーさんもアジャさんもレジェンドですけど、このような経験を与えていただけたからには勝つつもりだった。何もかも効かなかった。イチから頑張って強くなりたい」と無念の表情。2回目の対戦だったChi Chiは「向こうはいつでも終わらせられるのに、どんなもんかと遊ばれた。悔しい。物おじせずにはできたが、自分のいいところは全然出せなかった。練習を頑張ります」と声を絞り出していた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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