【鹿沼】市指定無形民俗文化財の「日の出祭り」が14日、樅山町の生子神社で行われ、42種の供物を神前に供える「献饌(けんせん)祭」や地域の子どもたちによる「弓取り式」などで魔よけや豊作を祈った。
献饌祭は1580年、天然痘で子を亡くした氏子が42種の供物を神前に供え、蘇生を願ったという「生子大明神」の故事に始まる。この日はタイや穀物、果物などの供物42種が神前に並べられた。
弓取り式は、7歳の男児6人が氏子に手を添えられながら大蛇の目に見立てた金銀の的を狙って矢を放ち、5歳の男児が刺さった矢を引き抜いた。続いて太々神楽の奉納とがらまきが4年ぶりに行われた。
祭りを取り仕切った倉持和司(くらもちかずじ)総代代表(74)は「今年は久しぶりにコロナ前の内容で祭りを行うことができ、住民の方々に喜んでもらえた」と充実感を漂わせた。