防犯目的、小型カメラ付き「みまもり自販機」設置へ 西日本で初、映像は捜査機関に提供

協定書に署名する浅見市長(左)と谷井執行役員=長浜市役所

 滋賀県長浜市はこのほど、キリンビバレッジなどと「安全で安心なまちづくりに関する協定」を結んだ。地域の見守りや防犯を目的に、小型カメラを前面に取り付けた「みまもり自動販売機」を同社が市内に設置する。西日本での設置は初という。

 長浜市、同社、市連合自治会、市防犯自治会の4者が結んだ。協定では、同社がみまもり自販機を市内に設置し、犯罪捜査に必要な場合、撮影した映像を捜査機関に提供する。カメラの稼働などのコストは同社が負担する。

 カメラ内蔵の自販機は同社が独自に開発し、これまで首都圏で約80台を設置した。長浜市内には426自治会に市が設置希望の有無を聞いた上で、2024年度末までに20台程度を置く。

 市役所で協定締結式を行い、浅見宣義市長やキリンビバレッジの谷井光一・執行役員近畿圏統括本部長らが協定書に署名した。浅見市長は「防犯上有意義な取り組みで、効果に期待している」と述べ、谷井執行役員は「設置で地域の安心安全に貢献できれば」と話した。

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