「さが推し」スポット人気定着 佐賀空港内のミュージアム、SNSで話題に

SNSで募集した作品など、新たに114点のアクリルスタンドが加わった=佐賀市の佐賀空港

 佐賀空港内の「sagair(サガエアー)」に常設されている「さが推しミュージアム」が、空港の人気スポットとして定着してきた。好きなアイドルやキャラクターなどを応援する「推し活」のためのフォトスポットで、昨年11月には新たなアクリルスタンドを100点以上追加。交流サイト(SNS)でも話題となり、認知度を高めている。

 キャラクターなどをデザインしたアクリルスタンドは「アクスタ」と呼ばれ、推し活には欠かせないアイテム。ミュージアムはアクスタで佐賀の魅力をPRしようと昨年3月から開催し、世界の名画と佐賀の名産品を組み合わせたユニークな作品を展示している。空港利用客を中心に、1度立ち止まると長時間撮影をする人が多いという。

 SNSには、佐賀空港を利用してSAGAアリーナ(佐賀市)での羽生結弦さんのアイスショーを訪れたファンが、羽生さんのグッズと共にアクスタを撮影した写真も投稿された。大型イベント開催時や年末年始など空港利用客が増える時期に、特に会場はにぎわいを見せる。

 「いい推し」との語呂合わせで、新たに加わったアクスタは114個。X(旧ツイッター)で募集した作品を含め、佐賀弁のセリフなどを使ったアクスタを並べる。竹下製菓の人気アイス「ブラックモンブラン」や、公式SNSでの自虐的な発信が注目された武雄市のレジャー施設「メルヘン村」の作品も追加した。

 sagairを運営するさが県産品流通デザイン公社の平石夏子さんは「SNSで募集した新たなアクスタも並び、特にSNSでは盛り上がりを見せている。佐賀を知ってもらうコンテンツとしてもっと発信していきたい」と話した。

 sagairの営業時間は午前5時20分から午後10時まで。観覧無料。(坂本有佐)    

竹下製菓のブラックモンブランのパッケージを再現した作品。キャラクター「トラキチ君」のアクスタなども並ぶ
SNSで注目されたメルヘン村の世界観を再現した作品

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