円下落、147円台後半 1カ月半ぶり、金利差拡大

 17日の東京外国為替市場の円相場は、対ドルで下落し、一時1ドル=147円台後半を付けた。約1カ月半ぶりの円安水準。前日に米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差拡大が意識され、運用に有利なドルを買って円を売る動きが優勢となった。

 午後5時現在は前日比1円72銭円安ドル高の1ドル=147円87~88銭。ユーロは1円17銭円安ユーロ高の1ユーロ=160円73~77銭。

 米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言で、FRBが早期に利下げを実施するとの観測が若干後退し、米長期金利が上昇した。日銀が1月にマイナス金利政策の解除に踏み切る可能性は低いとの見方も円売りを後押しした。

 外為ブローカーは「FRB高官の発言など、引き続き米金融政策の行方に注目が集まりそうだ」と指摘した。

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