「忘れたようでも、何かにつけて思い出す…」 阪神淡路大震災から29年 石手寺で慰霊祭 愛媛

阪神・淡路大震災の発生から17日で29年です。愛媛県松山市内では慰霊祭が営まれ、県内に住む被災者らが犠牲者を追悼しました。

松山市の石手寺で行われた慰霊祭では、県内に住む被災者らが参加して6434人の犠牲者を追悼しました。

参列した森口政夫さんは兵庫県西宮市で被災し、震災から1か月後に妻の実家がある八幡浜市に移り住みました。

(西宮市で被災した森口政夫さん)
「1年のスタートの日だと思っている。忘れたようでも何かにつけては思い出します。あの時こんなことがあったとか。南海トラフとか言われている。でも気をつけていてもどうにもならないこともあるし。ただ単にそういうことがないように祈るだけ」

今年は、能登半島地震の被災者を支援しようと募金が呼びかけられたほか、ボランティアによる太鼓の演奏も行われ、追悼と希望の旋律が響き渡っていました。

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