「義援金に参加してみようと背中を押すような気持ちになれば」寄付した人に花束を 新たな被災地支援のカタチ【能登半島地震】

能登半島地震の発生から17日目。石川県では、17日午前までに新たに10人の死亡が確認され、犠牲者の数は232人となり、いまだだ21人の安否が分かっていません。静岡県内から被災地への支援は途切れることなく続けられています。静岡市では、復興に向けて募金のハードルを下げるある取り組みが始まりました。

静岡市内のケーキ屋さんのレジカウンターに置かれているのは、カラフルなお花です。

<しあわせの花が咲く 岸佑里子代表>
「せっかく、ウチお花屋さんなのでもっとみなさんに喜んでいただけるような寄付の仕方がないかなと考えまして」

能登半島地震の義援金を寄付してくれた人に花を持ち帰ってもらう取り組みです。静岡市内で生花店を営む岸佑里子さんは11日から、静岡市内のカフェや飲食店など5つの店舗と協力して義援金を寄付してくれた人に1輪の花を持ち帰ってもらう取り組みを始めました。

<「しあわせの花が咲く」岸佑里子代表>
「いかがですか、お客様は?」

<パティシエエヌトーク 長島佑樹代表>
「そうですね、当店はお客様はお子さん連れが多いので、かわいいって言って、僕、私も欲しいと言って買って、ご協力いただいてる」

虹色に染めたカーネーションが人気だということです。

<「しあわせの花が咲く」岸佑里子代表>
「お花をもらえるし、ちょっと義援金に参加してみようかなと、ちょっと背中を押すような、そんな気持ちになっていただけるといいなと思ってやっている」

この取り組みは、1月末まで続ける予定で、義援金は日本赤十字社を通じて全額、被災地に寄付するということです。

1月17日午後、川勝平太知事のもとを訪れたのは、石川県七尾市で活動した静岡県立総合病院のチームです。1次隊として、地震発生の翌日に静岡を出発し、1月3日から、能登総合病院で傷病者の搬送手段を確保するなどの支援を行いました。

<静岡県 川勝平太知事>
「向こうについたら寒いし、こちらと全然気候が違いますから、調整も大変だったと思います」

<静岡県立総合病院 永井恵里奈医師>
「医療敷材を持って救助に行くことを考えているので、個人装備が大きくなるのも問題」

現地の医師は、自宅が崩壊している中でも必死に任務にあたっていたといいます。

<静岡県立総合病院 永井恵里奈医師>
「自分の安全、家族の安全等の確保もしつつ、災害に備えた活動に向けてスムーズに移行できるような体制を整えるということが必要だと思っています」

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