【中国】24年の新車販売3200万台へ、商用車が2桁増[車両]

中国コンサルティング会社の蓋斯特諮詢はこのほど、中国の2024年の新車販売台数(輸出含む)が前年比7%増の3,200万台になるとの予測を示した。中でも商用車販売は2桁の伸び幅になるとみている。

新車販売の内訳は、国内販売が3.2%増の2,580万台、輸出は24%増の620万台。乗用車は5.8%増の2,750万台、商用車は13%増の450万台になるとみている。

乗用車はファミリー層の買い替え需要とメーカーの相次ぐ新車種投入を押し上げ要因に挙げた。政策効果が商用車の販売を押し上げ、中でも大型トラックと小型トラックの伸びが大きくなると分析した。

「新エネルギー車(NEV)」の新車販売は25.5%増の1,180万台と予測し、このうち国内販売は約21%増の995万台、輸出は約54%増の185万台。乗用車は24.6%増の1,115万台、商用車は44.4%増の65万台と見通した。NEVが新車販売に占める割合は37%に迫り、乗用車は前年から6ポイント上昇の41%、商用車は3ポイント上昇の14%になると試算した。

乗用車はプラグインハイブリッド車(PHV)の販売が伸びるとみられ、電気自動車(EV)は約16%増の720万台、PHVは約42%増の395万台になると指摘した。

■海外工場が好調へ

中国メーカーの海外工場による販売は2倍の60万台と予測した。輸出を車種別で見ると、乗用車が24%増の520万台、商用車が25%増の100万台になるとみている。NEVの輸出拡大が押し上げ要因となる見通し。

蓋斯特諮詢は中国自動車市場の今年の特徴として、市場競争に伴い多くの企業が淘汰(とうた)されるとみられることや、EVの電池交換・急速充電を巡る企業間提携が拡大すること、急速充電が可能な800ボルト高電圧システムが普及に向かうこと、車載電池企業による海外進出が加速することなどを挙げた。

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