【インド】アダニG、テランガナ州で1240億ルピー投資へ[経済]

アダニ・グループのゴータム・アダニ会長(左)とテランガナ州のレバンス・レディ州首相(同グループ提供)

インドの複合企業(コングロマリット)アダニ・グループは17日、計1,240億ルピー(約2,200億円)超に上る覚書4件を南部テランガナ州政府と結んだと発表した。スイスのダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に合わせ、現地で調印した。

アダニ・グループによると、覚書の一つは、グループ中核企業アダニ・エンタープライジズ(AEL)が今後5~7年間、再生可能エネルギーを利用したデータセンター(電力容量100メガワット)整備に対し、500億ルピー超を投資。間接を含めて600人分の雇用を創出するという内容だ。

もう一つは、グループの再エネ部門アダニ・グリーン・エナジー(AGEL)がやはり500億ルピー超を投じ、発電容量850メガワットと500メガワットの揚水発電所をそれぞれ建設するというもの。

覚書3件目は、グループ傘下のセメント大手アンブジャ・セメンツ(ACL)が向こう5年間、140億ルピーを投資し、70エーカー(約28ヘクタール)の敷地に年産能力600万トンのセメント工場を建設。間接を含めて4,000人分超の雇用を創出する。

4件目は、防衛部門アダニ・ディフェンス・アンド・エアロスペースがこの先10年間で、100億ルピー超を投じ、ミサイルシステムの研究開発や製造を実施。1,000人分超の雇用を創出する。

アダニグループは発表資料を通じ、覚書4件が「テランガナ州が経済成長を遂げる上での基盤構築に役立つ」とコメントした。

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