【カンボジア】小口金融の融資残高、23年9月で51億米ドル[金融]

カンボジアの小口金融の業界団体カンボジア・マイクロファイナンス協会(CMA)が先ごろ公表した最新のデータによると、2023年9月末時点のマイクロファイナンス(小口金融)業者の融資残高は51億3,000万米ドル(約7,550億円)だった。借り手は160万人で、女性が55%を占めた。

マイクロファイナンスの預金残高は22億4,000万米ドル、預金者は192万人。業界の従業員は2万1,406人、事業拠点数は908カ所だった。

クメール・タイムズ(電子版)が15日報じたところでは、CMAのソク・ボエウン会長は先に、「カンボジアのマイクロファイナンス業界は過去30年で、国家の経済成長、貧困緩和に向けた努力の礎石へと変貌を遂げた」と述べ、業界の社会的な役割を強調した。

一方でマイクロファイナンスを巡っては、カンボジア国民の過剰債務の問題も指摘されている。南部コンポンスプー州で実施された調査によると、27%超の借り手が月収の70%以上を債務返済に充てている。

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