「鮮やかなお堂、後世に」 足利の徳蔵寺、CFで100万円募る 老朽化する愛染堂の修復へ

修復する予定の愛染堂と源田住職

 【足利】「ピンポン寺」の愛称で知られる猿田町の徳蔵寺は、老朽化が著しい「愛染堂」を修復する方針を決めた。修復費を賄うため昨年末から、クラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。2月末までに100万円を募る考えだ。源田晃澄(げんだこうちょう)住職(81)は「鮮やかなお堂を後世に残し、観光振興や地域活性化にも寄与したい」として、協力を呼びかけている。

 愛染堂は1753年、渡良瀬川を利用する運送問屋の寄付で建立された。堂内に安置された愛染明王像は、平安期の高僧円仁(えんにん)の作とされ、市文化財に指定されている。

彩色を施した完成予定図

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