若手店主が初のマルシェ 飲食店、ベーカリー、古着店など 空き店舗に出店続々「新しい井波」発信

マルシェで販売する商品を確かめる有本さん=南砺市山見

  ●20日・ミライフォーラム

 南砺市井波地域で移住やUターンで開業した飲食店、ベーカリーや雑貨、古着店など12店舗の若手店主が20日、同市井波総合文化センターで開かれる井波ミライフォーラムに合わせてマルシェを開く。近年、井波地域では空き家、空き店舗を活用した出店が増えており、これらの店が初めて一堂にそろい、新しい井波の魅力を発信する。

 地元関係者によると、井波地域で空き店舗での開業は飲食店、宿泊施設、工房など2019年以降で43軒ある。井波ミライフォーラムは、井波地域まちづくり推進協議会や地元の若者でつくる団体「イナミライ」が主催。旧井波庁舎跡地の活用を含めた未来ビジョンを発表し、井波小児童の発表や木遣り踊りの披露もある。

 にぎわいづくりで、3、4年前からの出店者に呼び掛けてマルシェを企画した。埼玉県出身で、昨年12月に空き店舗を改装して古着店「ランタン」(山見)を開業した有本大生(だいき)さん(29)も参加者の一人。大学卒業後、アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」などの店に勤務しながら古着のオンラインショップを開設し、独立した。

 有本さんは「世代を問わず来店してもらえる店を目指しており、マルシェはいい機会」と話した。

 井波出身者では、埼玉や長野県で修業を積み、2020年10月から洋菓子店「まちなみラパン」(山見)を経営する今井江梨子店主や、22年4月に瑞泉寺山門前で「テラまち雑貨店」(井波)を開業した齊藤優華代表も参加する。瑞泉寺の塗り絵コーナーや豆乳チャイを販売を予定する齊藤さんは「大勢の人に楽しんでほしい」と期待した。マルシェでは地元老舗店の商品も並べる。

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