海の事故通報ダイヤル118番になぜか多い…「通販で買い物したけど、解約したい」の電話【敦賀海保日誌】

118番イメージモデルの小野あつこさんを採用したポスター

少し遅れましたが、みなさま、新年あけましておめでとうございます。 今年も本連載「敦賀海保日誌」をどうぞよろしくお願いします!

みなさん、1月18日は何の日か覚えてますか?・・・そうです!1月18日は「118番の日」です。敦賀海保日誌でも何度か紹介しているので、もちろん、みなさんは即答できましたよね?笑 118番は何の番号かおさらいするとこれは海上保安庁の緊急通報用電話番号。

警察の110番や消防の119番と同じように、海での事故や事件に遭遇したり、事件を目撃したという場合に海上保安庁へ通報していただくための電話番号です。初めて聞くという方はこれを期に是非覚えてくださいね。

  そんな118番にイメージモデルがいたことを皆さんはご存じでしたか?

実はこの度、2024年1月18日の「118番の日」を迎えるにあたり、118番イメージモデルを5年間勤めてもらった元AKB48の篠田麻里子さんから「小野あつこ」さんになりました。 小野あつこさんはNHK番組「おかあさんといっしょ」の「うたのおねえさん」を令和4年まで6年間務めていた方で、お父さん、お母さん、子どもたちなどの幅広い世代に親しまれておりで、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

篠田麻里子さん今までありがとうございました。うみまるは篠田さんへのご恩を忘れることなく、これからも「118番」の普及を図っていきます。

そして「118番」ですが、現在の利用状況のうち間違い電話や無言電話といったものも多くあり、令和5年の統計では、全体の通報件数約53万件のうち有効通報件数は約5000件で約1.0%、うみまるが所属している第八管区では約20000件のうち有効件数は約350件の約1.8%となっています。

間違い電話の実例として、うみまるの友人で、管区本部の運用司令センターで勤務経験のある職員の話では、118番通報に「こちらは海上保安庁、海の緊急ダイヤル118番です」と伝えた後、電話口の相手から「すいません。通販で買い物をしたけど、解約したいので・・・」みたいな内容がよくあるそうで、これは「118番」に似た「188番」と間違えて架けてくるようです。

「じゃあ、188番って何の番号?」と皆さんは思われますよね。 これは、消費者庁の消費者ホットラインの番号で、この番号と間違ってダイヤルしたことで、こんな相談から話が始まるのも納得ができます。

ちなみに、こんな通報を受けた職員は丁寧に「その相談を受けているのは消費者ホットラインの188番で、この電話は海上保安庁の海の緊急ダイヤル118番です。確認しながらゆっくりとダイヤルしてください。」と伝えているそうです。

敦賀海保日誌の読者のみなさんは、海で何かあったときには落ち着いて海上保安庁に通報できるよう118番を覚えていただくとともに、“正しい”118番の利用をお願いします! というわけで、1月18日は「118番の日」!

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みなさんにとってこの一年が、「118番」通報をしなくてもよい安心安全なものとなりますように祈ってます。

 あ、それと連絡手段の確保(スマホの防水対策)とライフジャケットの常時着用も忘れないでね。 (敦賀海上保安部・うみまる)

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