「さいき城山桜ホール・大手前地区」が土木学会デザイン賞最優秀賞に【大分県】

本年度土木学会デザイン賞の最優秀賞に輝いた「さいき城山桜ホール・大手前地区」=佐伯市大手町

 【佐伯】公益社団法人土木学会(東京都)景観・デザイン委員会が優れた土木構造物や公共空間デザインを公募、顕彰する本年度の土木学会デザイン賞で、佐伯市の「さいき城山桜ホール・大手前地区」が最優秀賞に輝いた。市民の意見を取り入れた整備計画作りや、ホールと地区が調和し憩いの場をつくり出していることなどが評価された。

 本年度は全国から20件の応募があり、最優秀賞は3件、県内からは1件だった。20日に東京都で表彰式がある。

 市中心部にある同地区は桜ホールと芝生広場、駐車場などを含む計約1.8ヘクタール。基本計画策定の段階から市民と行政が合意形成を進め、市民本位の地域づくりに取り組んだ。

 桜ホールは2020年10月にオープン。周辺の古い町並みに溶け込むようデザインされ、広場やバスターミナルと併せた景観は一体感がある。館内外の至る所に来訪者がくつろぐ場所が用意され、子どもから高齢者まで幅広い世代が利用するにぎわいの拠点となっている。

 加藤康彦館長は「市民目線の施設の在り方が評価され、励みになる。これからも市民の思いを敏感に受け止め、共に成長していきたい」と話した。

 さいき城山桜ホールと大手前地区は、国土交通省主催の21年度「都市景観大賞」都市空間部門で優秀賞、日本デザイン振興会の22年度「グッドデザイン賞」も受賞している。

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