岩手の花粉飛散量、平年比4割多いか 暖冬で開始時期も早く

 

 民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)は17日、2024年の花粉の飛散予想を発表した。暖冬の影響で全国的に開始時期が平年より早まる。岩手県の飛散量は平年より40%多いとみている。

 岩手県の予想は環境省のスギ雄花芽の調査を受け、23年10月、12月の平年比20%増から20ポイント上方修正した。前年とほぼ同じ飛散量を見込む。同社によると、23年夏は晴れの日が多く、雄花の成長にも適した天候だった。

 暖冬となる影響で、県内の飛散開始は平年より早い2月下旬と予想した。仙台管区気象台の東北3カ月予報(1~3月)によると、期間中は冬型の気圧配置が弱く、寒気の影響を受けにくいため、気温は平年より高くなる見込み。

© 株式会社岩手日報社