「長崎の永遠のアイドル」響ローラさん死去 西城秀樹さんに憧れ歌手活動

響ローラさん

 「長崎の永遠のアイドル」として多くのファンに愛された歌手の響ローラ(ひびき・ローラ、本名立石昌明=たていし・まさあき)さんが6日午前11時23分、前立腺がんのため、長崎市内の自宅で死去した。59歳。東京都出身。告別式は近親者で行った。21日、ファンに向けた弔問会を開く予定。
 ローラさんは歌手の西城秀樹さんに憧れ、14歳の時に全国新人オーディションで西城さんの「傷だらけのローラ」を歌い、応募者4万5千人の頂点に立った。19歳でメジャーデビュー。売れっ子になったが、やがてアイドルとしての活動に違和感を抱き、24歳で芸能界をいったん去った。
 26歳の時に長崎に移住。地元放送局のレポーターなどを経て、「傷だらけのローラ」をヒントにした芸名で芸能活動を再開した。約30年間、「歌で人を笑顔にしたい」をモットーに、自身が経営するショーレストラン「ローラパラダイス」などで西城さんのヒット曲を中心に熱唱、情熱的でパワフルなステージで観客を楽しませた。イベントや地元ラジオなどにも出演。長崎を愛し、温かい人柄で慕われた。
 ローラさんは数年前にがんが判明し、闘病生活を送りながら昨年5月にはライブ活動を再開していた。
 弔問会は21日午後3時~6時、長崎市寄合町の「ローラパラダイス」で開かれる。

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