「今 あらためて カープに入ってよかった」黒田博樹さん 野球殿堂入り 日米通算203勝などエースとして活躍 山本浩二さんも祝福

野球界の発展に貢献した人物をたたえる野球殿堂。ことし、殿堂入りするメンバーが発表され、現在、広島カープの球団アドバイザーを務める 黒田博樹 さんが選ばれました。

「競技者表彰のプレイヤー表彰、黒田博樹さん」―。今回、プレーヤー表彰から殿堂入りとなったのは、カープOBの黒田博樹さんと横浜や中日で活躍した 谷繁元信 さんです。

黒田博樹 さん
「本日は、野球殿堂入りというたいへん名誉な選出をしていただきまして、誠にありがとうございました。わたしは大学を卒業後、広島カープに入団し、入団後、数年間はなかなか結果を残すことができなかったんですが、そのあと、わたしの中でも非常に大きな転機となったのが、本日、ゲストスピーチにお越しいただきました 山本浩二 さんが二度目の監督に就任されたことでした。山本浩二さんには先発投手、そしてエースとしての心構え・責任、そういったたくさんのものをマウンドで学ばせていただきました。そのおかげでそのシーズン、自身初の2けた勝利を挙げることができました。その教えをもってわたしの20年間の現役生活、最後のマウンドまでわたしの原動力になっていました」

「そして、最後にわたしは日米含め20年間の現役生活の中で約1万回以上の打者と対戦してまいりました。本日、こちらにいらっしゃる谷繁(元信)さんもその1人です。敵・味方含めたくさんのすばらしいプレーヤーと切磋琢磨してまいりました。歴代の監督・コーチ・スタッフ、そしてわたしの幼少期から現在にいたるまでたくさんの方に野球というスポーツにたずさわっていただいて、そして最後はたくさんのファンの方たちに声援を送っていただきました。その全ての方がたにこの場を最後、お借りしましてお礼を申し上げたいと思います。本日は本当にありがとうございました」

会場には、2008年に殿堂入りしているカープOB・山本浩二さんも出席しており、黒田さんを祝福しました。

2008年殿堂入り 山本浩二 さん
「クロとは2001年から5年間、監督・選手の間でやってまいりまして、さきほどクロが言ってくれましたけど、ちょうど脂の乗り切った頃の選手でしたし。あの当時から先発をすると完投のことしかないんですね。ガッツのある、根性のある選手でございます。言葉はちょっと寡黙ではあるんですが、非常に努力をしてきたというのをよく覚えています。これからも野球界のためにがんばってください。おめでとうございます」

黒田博樹さんの名前が、日本球界の歴史に刻まれます。

黒田博樹 さん
「本当に今までの野球人生を振り返っても、自分が選ばれていいのかなというのが一番の感想です。本当にあっという間というか、20年間があっという間に過ぎ去って、その1年1年、1試合1試合がもう必死で投げていた積み重ねだと思うので、20年間、あっという間にここまで来たなという感じですね」

「カープに入団してなければ、今現在、きょうのような日を迎えることもなかったと思いますし、その中ではやっぱり、ぼくの野球人生の中でも非常に大きな、カープ入団というのは非常に大きなできごとだったと思いますし、やはり、最後にああいう形で優勝もできましたし、本当に今、あらためてカープに入ってよかったというのを感じています」

「自分のできる範囲で日本の野球、もちろんそうですけど、力になっていければいいかなと思いますし、また、これからたくさんの若い選手が、いい選手がどんどん出てくると思うので、まあ、時代が多少変わってきている部分もあるかもわからないですけど、そういう手助けをしていければいいかなと思っています」

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