救急車が飛び出したシカと接触 急ブレーキで同乗の90歳男性が頭打ち急性硬膜下血腫

舞鶴市

 京都府舞鶴市消防本部は18日、急病人を搬送中の救急車がシカと接触する事故があったと発表した。急ブレーキにより、同乗していた急病人の家族と救急隊員の計2人が負傷した。急病人の90代女性に影響はなかったという。

 同本部によると、17日午後10時55分ごろ、東消防署の救急車が同市河辺原の府道を走行中、路上に飛び出してきたシカとぶつかった。急ブレーキをかけた衝撃で急病人の夫の90代男性がいすから落ちて転倒し、頭を打って急性硬膜下血腫となった。救急隊員の20代女性も頸椎(けいつい)を捻挫した。男性は入院したが、意識はあるという。

 男性はシートベルトをしていなかったといい、同署は「今後はシートベルトの着用を徹底し、再発防止に努める」としている。

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