医療的ケア児の日中預かり開始 一関・千厩の谷藤内科

谷藤内科医院に併設された医療的ケア児の日中預かり施設。「第二のわが家」のような場所を目指している=一関市千厩

 24時間ケアを担う家族に自由な時間を-。一関市千厩町の谷藤内科医院(谷藤正人院長)は今月、医療的ケア児の日中預かり事業を始めた。専用施設を設け、土日祝日に受け入れるほか、平日は病児保育室として活用。宿泊を伴う預かりも視野に入れている。重度の医療的ケアが必要な子どもの預け先が不足する岩手県で個人医院の参入は珍しく、家族の希望の光となりそうだ。

 医院の新築移転に合わせ、平屋の預かり施設(1DK)を併設した。2023年11月下旬に完成した建物を、一関市の重症心身障害児・者と家族らでつくる「ぽけっとの会」(千葉淑子代表)のメンバー3人が見学に訪れた。

 預かり事業の定員は1日当たり2人。ケア児1人につき看護師1人以上が付き添う。予約制で原則土曜に受け入れるが、希望に応じて日祝日や他の曜日にも預かる。時間はおおむね3、4時間で、利用者との相談で決める。

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