広島カープOB・黒田博樹 さんの野球殿堂入りが発表された18日、その盟友・新井監督といえば、恒例の護摩行をことしも行っています。
和歌山県の世界遺産でもある高野山―。2004年の現役時代に始め、解説者・監督となっても続けている護摩行は20年以上、新井監督が大切にしてきた精神修行の一環です。
ことしも表面温度300℃ともいわれる激しい炎と向き合います。
護摩木をくべ始めて20分、激しく立ち上る炎は高さ3メートル近くに達します。そして護摩行の後半、去年に引き続き、新井監督は “ある言葉” を叫び始めます。
広島カープ 新井貴浩 監督
「広島優勝、心願成就。広島優勝、心願成就」
「ことしも今シーズン、絶対にやるぞという気持ちでありがたい言葉を唱えさせていただきました」
およそ13分間、無心に唱え続けました。たかれた護摩木はおよそ1600本。
苦もんの表情を浮かべながら1時間半余りで終了。新井監督は、真っ赤な顔で21度目の護摩行を振り返りました。
新井貴浩 監督
「ことしもきつかったなという感じですね。優勝して日本一というのは大きな目標で、当然なんですけれどもね、それと選手がなるべくけがをしないように、けがをしたとしても大きなけがでなしに小さなけがになりますようにというふうに祈っていました。優勝して日本一になるっていうのは当然の目標なので、そういった中で、昨年以上に応援していただいているファンのみなさまにおもしろい試合を提供したいなと、たくさん喜んでもらいたいなと、真っ赤に、この護摩行の火のように真っ赤に燃えさせたいなというふうに思っています」