羽咋市の邑知潟で越冬するコハクチョウが地震後、激減している。約1700羽が地震に驚いて飛び去り、一時は10分の1以下になったとみられる。今冬は例年より多く飛来していただけに、付近住民らは残念がっている。
例年1200羽前後が越冬する邑知潟は石川県内最大のコハクチョウ越冬地。長年観察を続ける日本白鳥の会理事の川口雅登さん(羽咋市酒井町)によると、今冬は数が多く、地震直前の1日午前には1790羽を数えた。
地震直後、川口さんは一斉に飛び立つコハクチョウを目撃。5日に観察を再開したところ、156羽しか確認できず「一瞬にして消えた。もともと臆病な鳥だが、こんなことは初めてだ」と話した。ただ、ここ数日で戻って来た群れもあり、17日には512羽に回復したという。