厚生労働省が進める「上手な医療のかかり方」プロジェクト大使を務めるアーティストのデーモン閣下さんが1月18日、福井県庁を訪れ、杉本達治知事、福井県医師会の池端幸彦会長と懇談した。デーモン閣下さんは、医師の長時間労働是正を目指すプロジェクト内容を説明し「福井県の諸君、はよかかりつけ医持とっさ」と福井の方言を使って呼びかけた。
医師の長時間労働について、デーモン閣下さんは「放置すると医師が疲弊し、患者も安全安心な医療が受けられなくなる」と指摘。気軽に相談できるかかりつけ医がいることで「特に大きな病院の救急担当の医師が疲弊しなくて済む。専門的な病院に行った方が良い場合は、そこを紹介してもらえる」と強調した。
杉本知事や池端会長は、かかりつけ医の普及に向け、市民公開講座の開催やチラシ配布、動画配信などに取り組んでいると説明した。杉本知事は、能登半島地震被災地での派遣医師の活動では、被災者らの医療情報を持っているかかりつけ医の存在が重要だったとし、さらなる普及に取り組むとした。
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デーモン閣下さんは、救急車を呼ぶべきかなどについて相談できる「救急安心センター」(♯7119)の県内導入を尋ねると、杉本知事は「まだ実施していない。早めに取り組みたい」と話した。デーモン閣下さんは、子どもの症状に関する「子ども医療電話相談」(♯8000)の利用も呼びかけた。