福井市副市長に市福祉部長の小寺正樹氏、西行茂市長が方針固める 臨時市会に提案へ

小寺正樹氏

 昨年12月の福井県福井市長選挙で初当選した西行茂市長が、副市長に同市福祉部長の小寺正樹氏(58)を起用する方針を固めたことが1月14日、関係者への取材で分かった。複数の市議に打診しており、近く開会予定の臨時市議会に同意を求める人事案を提案する見通し。

 西行市長はこれまでの記者会見などで副市長人事について「自分の訴えた政策を理解し、別の見方からも意見できる人がふさわしい」と述べていた。選挙戦では、子ども関連施策を担う部署をまとめた「こども未来部」の創設や「誰もひとりぼっちにさせない」をスローガンに掲げた福祉の充実を主張。今後の機構改革や福祉政策への対応を見据え、総務、福祉分野で経験のある小寺氏の手腕を評価した形だ。

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 小寺氏は日本福祉大学卒。1989年に入庁し職員課長、観光文化局長、総務部次長などを歴任。2022年度から福祉部長を務めている。

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 同市の副市長は条例で定数を2人と定めており、99~01年度、12~19年度は2人体制を取った。昨年9月に副市長だった西行市長が出馬に伴い退職して以降、空席となっている。

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