世界一周、感動共有したい 白石康次郎さん仏ヨット再挑戦へ

記者会見する海洋冒険家の白石康次郎さん=18日、神奈川県逗子市

 フランス西部を出発地として単独無寄港無補給で世界を一周する過酷なヨットレース「バンデ・グローブ」の主催者らが19日までに神奈川県逗子市で記者会見した。前回アジア勢として初完走し、3度目の挑戦をする海洋冒険家の白石康次郎さん(56)は「感動を日本の皆さんと共有したい」と意気込みを語った。

 バンデ・グローブは過酷さから「海のエベレスト」とも呼ばれる。フランス西部レサーブルドロンヌを出発し、大西洋を南下。アフリカ南端の喜望峰を回り、インド洋と南太平洋を横断した上で南米大陸の南端ホーン岬を通過し、大西洋を北上して戻る壮大なコースだ。4年ごとの開催で、10回目となる今回は11月10日にスタートする。

 白石さんは今月18日の記者会見で「日本で例えるなら箱根駅伝」と紹介。トップから最終選手まで等しく声援を送る点が「魅力」で感動的だと話した。

 白石さんは2020~21年の前回、嵐で帆走の要のメインセール(帆)が破れるトラブルに見舞われたが、海上で自ら修繕し16位でゴールした。

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