V長崎 異例の「監督不在」 下平ヘッドコーチに一問一答 組織と個の融合を

選手に指示を出す下平ヘッドコーチ=諫早市サッカー場

 異例の「監督不在」という状況で始動したV・ファーレン長崎。「クラブが監督問題を抱えている中で大役を授かった。やりがいを感じている」と意気込む下平隆宏ヘッドコーチに目標などを聞いた。以下、一問一答。

 -ヘッドコーチ就任を打診されたときの心境は。
 オファーは単純にうれしかった。昨季はJ2大分で指揮をしていたが、長崎には「とんでもないスタジアムができるな」と思っていて、うらやましかった。就任は非常に光栄だった。

 -初練習を終えての感想を。
 (10月に)新しいスタジアムができる年にJ1昇格という明確な目標がある。その責任を感じている。

 -初日の練習の意図は。
 攻撃的に試合を進めていくことがコンセプト。再現性の高い攻撃をするには、ビルドアップが大事になる。攻撃の第一歩はGKから。GKを含めた組み立てをやった。ビルドアップはチームの基本。家だったら土台の部分になる。土台がしっかりすれば、V長崎の選手は質が高いので上によりいい家が建つ。

 -選手と顔合わせをして、どういう思いを共有したか。
 V長崎は元々、得点力はあるし、質の高い選手がそろっている。組織としてつくる部分と、個として生きる部分を融合させてチームをつくっていこうと話した。

 -チームづくりのポイントを。
 規律を持たせること。プレー以外でも「ボールを大事にする」ことは言った。ボールはいすではないし、座ったりしたらいけない。ボールの中にサッカーの神様が宿っていると思っている。

 -意気込みを。
 全員がやる気に満ちている。選手のやる気を力に変えて、新しいスタジアムが開業するころにJ2優勝、J1昇格ができる位置で乗り込みたい。

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