「5kgはある!赤ちゃんより大きい」生産者も驚いた!今冬の白菜は“巨大化”+“お買い得” 暖冬が要因

1月19日、静岡市では17.3℃を観測するなど、2024年は全国的な暖冬です。暖冬の影響は冬野菜にも及んでいて、この時期が最もおいしいと言われる白菜は巨大化し、値段も安くなっています。

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和洋の創作料理が楽しめる静岡県三島市の居酒屋の人気は、牡蠣と分厚く切ったベーコンに、白菜を煮込んだ鍋や焼いた白菜にコンビーフをのせたシンプルだけど癖になる“グリルサラダ”など、いまが旬の白菜を使ったメニューです。

白菜をふんだんに使うのには、いまならではの理由があるそうです。

<彩色茶の間Coo三島本店 黒木洋明店長>
「今年の白菜は実が詰まっていて、大ぶりなものが多い。価格も安くなっているが、実が詰まっている分たくさん量も取れるので、結果的に我々として原価が安くなっている」

箱根西麓の三島市・三ツ谷地区は50年以上前から白菜を生産する静岡県内有数の産地です。この冬の白菜、驚くのはその大きさです。

<生産者 宮沢法子さん>
「5kgはある。赤ちゃんより大きい。植えてから10月、11月が暖かくて、このように本当に大きくなっちゃいました」

19日も静岡市で17.3℃、三島市で17.1℃を記録するなど、暖冬を象徴するような1日となりました。2023年も11月なのに25℃以上の夏日を連日記録するなど、静岡県内では暖かい日が続いたことで、白菜は“巨大化”といっても言い過ぎではない大きさに成長していました。

サイズだけでなく、収穫量も増えていて、値段も安くなっています。白菜の1kgあたりの小売価格の全国平均は、2023年10月は300円台でしたが、先週になると150円台と、半額近くまで値段が下がっています。

<店員>
「白菜のご試食いかがですか」
<試食したお客さん>
「めっちゃうまいですよ。これ。甘みがあって、くせがない感じ」

一方で、2月には白菜の収穫量が減少し、価格が上がる可能性もあるということで、いまが買い時だといいます。

農林水産省によりますと、1月8日の週は、前の週に比べて、白菜、キャベツ、ネギ、トマト、にんじんが安くなっています。一方で、大根は暖冬で出荷が前倒しされたことで、1月は出荷量が平年を下回り、これに伴い価格も上がっています。

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