【峯尾祐太さん(炭火と煮込み ひとたらし/代表)】“人と人とを繋ぐ場所になりたい”


峯尾祐太(みねおゆうた)さん:東京都八王子市出身。プロのサッカー選手を目指し、高校・大学共にサッカーで進学する。しかし、大学2年生の時に怪我をしたことをきっかけに、大学を中退して飲食業界の道へ進み、独立を目標に関東圏の飲食店で経営を学ぶ。独立をきっかけに、妻の地元である新潟へ移住。2023年12月に『炭火と煮込み ひとたらし』をオープンする。


ガタチラスタッフ:『新潟人184人目は、「炭火と煮込み ひとたらし」の代表・峯尾祐太さんです! 2023年12月にオープンしたばかりのHOTな新店です♪お店をオープンしたきっかけやこだわりなどたくさんのお話をお聞きしました!素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

サッカー漬けの毎日から飲食業界へ

—プロのサッカー選手を目指していたのですね!

峯尾さん:高校と大学時代はサッカー漬けの毎日でした。プロを目指して本気でやっていたので、怪我でダメだと分かった時は悩みましたね。

—これからについても悩まれたのではないですか?

峯尾さん:自分の第2の人生を考えた時に、「経営者になりたい」という想いがありました。色々なアルバイトを経験して、飲食店で働いている時に原価や売価などが書かれたレシピ表を見て、「飲食業って面白いな」と感じたんです。人と話すのも好きだったので、“この道だ”と思いましたね。

—それから飲食業の道に進まれたのですね!

峯尾さん:当時アルバイトをしていた飲食店の社長に、「飲食関係の仕事がしたいならうちに来ないか」と言われて、その次の日に大学に退学届けを出しに行きました(笑)。それからは、ずっと関東圏の飲食店で働いていました。

—凄い行動力ですね…!居酒屋がメインだったのですか?

峯尾さん:居酒屋が多かったですが、和食やビストロなど、様々なジャンルのお店を経験しました。3~4年くらいは会社のナンバー2として、現場にも入りながら経営も任されていて、店舗経営についても学べました。

独立するなら“新潟で”

—新潟に来たきっかけを教えてください!

峯尾さん:妻の実家が新潟で、東京にいる時から年末年始は毎年来ていました。来るたびに新潟が好きになって、「独立するなら新潟で挑戦する」と決めていました。それも“30歳までに”と決めていたので、29歳になる2022年夏に新潟へ移住しました。

—新潟の魅力はどんなところですか?

峯尾さん:一番は“人の温かさ”です。東京に人の温かみが全くないわけではないですが、人や環境の流れが速く、新潟に比べると少なく感じますね。他にも、おいしいお米やお酒はもちろん、海や山もあり、“日本で一番食に恵まれている県”だと思いますね。

—居酒屋にしたのはなぜですか?

峯尾さん:これまで様々な飲食店を経験して、“お客様と一番近い距離で話せるのは居酒屋”だと思ったんです。アットホームな雰囲気の中、お客様も家族の一員のような形で飲食を楽しんでもらえる居酒屋にしようと決めました。

—『炭火と煮込み ひとたらし』の店名もユニークですよね!

峯尾さん:正直言うと、賛否両論あるんです(笑)。昔は“騙す、欺く”といった意味で使われることが多かった言葉ですが、最近は“気づいたらその人の周りに人が集まっている”というように、良い意味でも使われています。その意味のように、「自然と人が集まるお店にしたい」という想いを込めています。

—ステキな想いですね!

峯尾さん:当店のコンセプトでもある“人と人との繋がり”を大切にしているからこその店名です。ふらっと立ち寄っていただいて、そこからスタッフやお客様同士など、何かしらの繋がりが生まれたら良いなと思いますね。

“新潟からワクワクと笑顔を全国へ”

—お店でこだわった点を教えてください!

峯尾さん:店内のイスや2階のカウンターなど、アルバイトのスタッフにも手伝ってもらって作った“みんなで作り上げたお店”です。他愛もない会話をしながら、汗水流しながら作業をして、完成した時には感動を分かち合ったり、達成感も大きかったですね。

—店内3カ所にある“チョークアート”も目を引きますよね!

峯尾さん:黒板調の塗料はスタッフが塗り、イラストは「新潟デザイン専門学校」の生徒さんに描いてもらいました。一つの壁でも、“たくさんの人の想い”が込められたものになっています。よく見ると一緒にハートが作れたり、遊び心が入っています(笑)。来店された際には、ぜひ見ていただきたいです!

—特におすすめの料理を教えてください!

峯尾さん:“3大名物”「雪室熟成肉の炭火炙り角煮」「越の鶏の豪快炭火炙り」「鮮魚の瓦盛り」です!特に「角煮」は、独立する時に絶対出すと決めていたんです。角煮を名物にしているお店も少ないので、看板メニューにしました。

—県産食材を使用した料理を通して、新潟の魅力が伝わりますね!

峯尾さん:食材は特にこだわって、工場や店舗などに直接足を運んで選びました。“新潟からワクワクと笑顔を全国へ”を企業コンセプトにしているので、「新潟にはこんなに素晴らしいものがある」ということを料理を通じて全国に広げていきたいですね。それで新潟が盛り上がってくれたら嬉しいです!

—他にこだわっている点はありますか?

峯尾さん:できるだけ手作りの料理を提供するようにしています。お通しのサラダも自家製ドレッシングを使用していて、おかわりは無料にしているんです。

—おかわり無料は嬉しいですね…!

峯尾さん:当店は、メニューに敢えてサラダを入れていません。居酒屋でサラダを注文する方が多いのですが、お店によっては1,000円以上するのに違和感がありました。お通しでサラダが食べられて、さらに無料でおかわりできたらお客様も嬉しいかなと考えました。お客様からは「おかわりをすると逆に罪悪感がある」と言われますね(笑)。

“自分のファン”を増やすこと

—お客様との印象に残るエピソードを教えてください!

峯尾さん: トイレに1枚の張り紙をしていて、“新潟で唯一の『すいません~』禁止店”としています。「スタッフを呼ぶ時は名前で呼んでください」というお願いなのですが、それを見たお客様が一生懸命にスタッフの名札を見て覚えようとしてくれるんです。お客様とスタッフが名前を呼び合うシーンを何回も見ることができて、とても嬉しいですね。

—スタッフの育成で大切にしていることはありますか?

峯尾さん:私から伝えているのは、「自分のファンを一人でも多く作りなさい」という1つだけです。ファンを増やせば、会いに来てくれるお客さんが増えて、必然的に売上も上がって“みんながハッピーな気持ち”になれると思うんです。「自分のことを好きになってもらうためには…」を考えると、自然と相手に喜んでもらうことための行動と思考が生まれて、相手に迷惑を掛けることが無くなるという考えです。

—今後の目標を教えてください!

峯尾さん:5年以内には、“新潟で3店舗、4店舗目を地元の八王子市に出店したい”と考えています。店舗拡大はもちろん、企業コンセプトの「新潟の魅力を伝えていく活動」もしていきたいです。出店以外にも魅力を伝える方法はたくさんあると思うので、様々なことに挑戦していきたいと思います!

—最後にガタチラをご覧の方にメッセージをお願いします!

峯尾さん:気兼ねなく入りやすい雰囲気のお店なので、気軽に遊びに来てください!15時から営業しているので0次会に利用するのも良いですし、1杯飲んでおかわり無料のお通しを食べるだけでも大歓迎です!(笑)ぜひ遊びに来てください!

【炭火と煮込み ひとたらし】
住所:新潟市中央区南万代町2-18
電話:050-8892-9570
営業時間:15:00~24:00
定休日:-
公式Instagram:@sumibitonikomi_hitotarashi1201

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