ペンギン10羽、富山市ファミリーパークに「避難」 のとじま水族館(石川県七尾市)から受け入れ

のとじま水族館のフンボルトペンギンを迎え入れる富山市ファミリーパークのペンギン池

 富山市ファミリーパーク(富山市古沢)は19日までに、能登半島地震で被災したのとじま水族館(石川県七尾市)からフンボルトペンギン10羽を受け入れた。同パークが被災施設から動物を預かるのは今回が初めて。

 石川県によると、同水族館は地震の影響で、建物の屋根が破損し、水槽からは水漏れが起きるなどの被害を受け、現在は休館している。このため日本動物園水族館協会(JAZA)が主となり、飼育動物を全国の動物園や水族館に緊急避難させている。

 同パークは元々、9羽のフンボルトペンギンを飼育している。近隣の施設であることから、JAZAから協力の依頼を受け、17日に同水族館から10羽を搬入した。

 10羽は現在検疫を行っており、今後は健康状態を見て一般公開を検討するという。同パークの村井仁志園長は「のとじま水族館が再開館するまで、しっかりと預かっていきたい」と話した。

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