米政権「2国家共存」を要求 イスラエル首相と電話会談

19日、米ホワイトハウスで演説するバイデン大統領(AP=共同)

 【エルサレム共同】バイデン米大統領は19日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、イスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘を続けるパレスチナ自治区ガザの情勢を巡り、パレスチナ国家樹立によるイスラエルとの「2国家共存」を望む米政権の立場を伝えた。ネタニヤフ氏は18日に共存を拒否したばかり。両首脳の意見の相違が改めて浮き彫りになった。

 米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官によると、バイデン氏は「2国家共存がイスラエルの安全を保障する」と強調した。ネタニヤフ氏の反応は明らかになっていない。

 イスラエル政府筋によると、ネタニヤフ氏はハマスとの戦闘を続ける意思をバイデン氏に伝えた。

昨年9月、イスラエルのネタニヤフ首相との会談に臨むバイデン米大統領=ニューヨーク(ロイター=共同)

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