小惑星ベンヌの石ざくざく 米探査機、容器のふた開く

小惑星ベンヌの試料が入った容器の内部。大小の石や砂が詰まっている=17日、テキサス州のジョンソン宇宙センター(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は19日、探査機オシリス・レックスが昨年9月に小惑星ベンヌから持ち帰った石や砂の試料入り容器のふたがようやく開いたと発表、写真を公表した。直径20センチ余りの容器の底が見えないほど試料が入っており、最大1センチの石も確認された。試料全体の重さは数週間以内に分かる見込みだ。

 「米国版はやぶさ」とも呼ばれるオシリス・レックスは容器を米西部の砂漠に落とし、本体は次の小惑星に向かった。NASAは容器を回収、解体作業を始めたが一部の留め具が外れず、10月に作業を中止。開封用の工具を新たに製作した。

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