ふんどし姿で「お祝いだ」、群馬 4年ぶり「湯かけ祭り」

川原湯温泉の「湯かけ祭り」で、くす玉を目がけて湯をかけるふんどし姿の参加者=20日早朝、群馬県長野原町

 群馬県長野原町にある川原湯温泉の共同浴場「王湯」前で20日早朝、「湯かけ祭り」が開かれた。ふんどし姿の参加者が「お祝いだ」と叫びながら湯をかけ合い、無病息災を祈った。新型コロナ禍で開催は4年ぶり。

 午前5時半ごろ、紅白に分かれた町民35人が勢いよくおけの湯をかけ合い、大きなしぶきが上がった。「合戦」は約45分間続き、観客にも容赦なく湯がかけられた。

 実行委員長の久保田雄大さん(60)は「のびのびとして勢いがあった。祭りの熱気が戻った」と再開を喜んだ。

 約400年前、突然湯が枯れた源泉にニワトリをささげると再び湯が湧き出し、「お湯湧いた」(お祝いだ)と喜んだのが起源とされる。

© 一般社団法人共同通信社