カーペンターが3年ぶりとなるカージナルス復帰 1年契約を結ぶ

日本時間1月20日、カージナルスはパドレスからブレーブスへトレードされたあとに解雇されてFAとなっていた38歳のベテラン、マット・カーペンターと1年契約を結んだことを発表した。今季の年俸はブレーブスに支払い義務があるため、カージナルスが負担するのはメジャー最低保証年俸にあたる74万ドルだけとなる。カーペンターはメジャーデビューした2011年から2021年までカージナルスに在籍。ヤンキース、パドレスを経て、3年ぶりとなる古巣復帰を果たした。

カージナルスは日本時間1月19日に救援右腕ジェームス・ネイルを韓国プロ野球の起亜タイガースに譲渡したことを発表し、ロースターの40人枠を1つ空けていた。ジョン・モゼリアック編成本部長はリリーバーの補強を目指す方針を明らかにしていたため、新戦力としてリリーバーの獲得が発表されるのではないかと予想されていたが、カージナルスが獲得したのはカーペンターだった。カージナルスは2022年シーズン限りでヤディアー・モリーナとアルバート・プホルスが引退し、昨季チームが大きく低迷したことで「ベテランの存在価値」を再評価するようになり、チームを引っ張ることのできるベテランとしてカーペンターの獲得に動いたようだ。

カーペンターは2022年にヤンキースで47試合に出場して打率.305、15本塁打、OPS1.139の大活躍を見せたことを評価され、昨季は2年契約でパドレスに加入。「対右腕用の指名打者要員」として期待されたが、76試合で打率.176、5本塁打、OPS.641と大不振に終わった。カージナルス時代にはパンチ力と選球眼を兼ね備えた強打の内野手として活躍し、オールスター・ゲームに3度選ばれているほか、2013年には二塁手としてシルバースラッガー賞も受賞した。

カーペンターは今オフ、元同僚のマット・ホリデイとともにトレーニングを行っているが、前回ホリデイと一緒にオフを過ごしたときは、ヤンキースでの「プチ復活」につながった。今オフもバットスピードや打球速度に回復の兆候が見られており、カージナルスは38歳のカーペンターの打棒が復活することに期待しているようだ。カーペンターはルーケン・ベイカーやアレック・バーレソンといった若手と開幕ロースター入りを争うことが予想されている。

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