きょう大寒 甘く香る「ロウバイ」 長崎・興福寺

朱色の山門に彩りを添えるロウバイ=長崎市寺町、興福寺

 20日は二十四節気の一つ「大寒」。1年で最も寒いころとされる。長崎市寺町の興福寺では、ロウバイの黄色い花が、甘い香りを漂わせている。
 ロウバイ科の落葉低木で、ろう細工のような花びらが特徴。同寺には6本の木があり、毎年この時期になると枝を切って山門前に生け、拝観者を迎えている。
 松尾法道住職は「今年は暖かかったが、花を眺めながら季節の移り変わりを感じてもらえれば。旧正月(2月10日)を迎えるころに満開になりそう」と話していた。
 千葉県から観光で訪れた梅澤克博さん(74)、美智子さん(67)夫妻は「香りがすごくいい」と愛らしい花を写真に収めていた。
 長崎地方気象台によると、19日は県内の最高気温が平年を上回り、長崎、佐世保では3月上旬並みとなった。向こう1週間は強い寒気の影響で曇りや雨または雪の日が多くなる見込み。

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