山形市の東北文教大・同大短期大学部（須賀一好学長）は19日、2025年度以降に入学する学生を対象に、介護福祉士を養成する短期大学部現代福祉学科の募集を停止すると発表した。志願者が減っている現状を踏まえた措置。介護福祉士国家試験の受験資格を得るための教育プログラムは、同大人間科学部人間関係学科の福祉マネジメントコースが担う予定。
現代福祉学科（旧人間福祉学科）は01年に開設された。当初の入学定員は80人だったが、入学者は次第に減少。17年以降は30人台で推移するなど定員割れが続き、23年度の入学者は23人だった。全国的に短大の志願者は減っており、特に介護福祉の分野はその傾向が強いという。今後も増加の見込みがないとして、学科の廃止を決めた。
25年度以降の入学者については、社会福祉士の資格取得を目指す福祉マネジメントコースが、介護福祉士の養成を兼ねる。厚生労働省への申請は今年9月までに行う。人間関係学科の定員は60人のままで変わらない。
同大はこの日、県庁で記者会見を開き、須賀学長は「介護福祉士の養成期間が4年間になることで、ゆとりを持って単位を取得できる。両資格の取得で福祉分野での活躍の範囲が広がることも期待できる」と述べた。
