マーリンズがルザード、カブレラなど若手先発投手の放出を検討か

今オフはタイラー・グラスノー(レイズ)、ディラン・シース(ホワイトソックス)、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)と多くのエース級の投手のトレードが噂されたが、実際にトレードされたのはドジャースへ移籍したグラスノーだけ。ほかの3投手については「開幕までにトレードされることはないのでは」との見方が強まっている。そんななか、マーリンズはヘスス・ルザードとエドワード・カブレラを含む若手先発投手陣のトレードを検討しているようだ。

若手先発投手の放出に前向きな姿勢を見せるマーリンズ。これは先発投手の補強を必要としているチームが多い一方で、シースなどのエース級がトレードされる可能性が低くなったという状況を受け、複数年保有可能な自軍の先発投手を「高値で売りたい」という思惑があるのだと思われる。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ヤンキースがマーリンズに対してトレードの問い合わせを行ったようだが、今のところ目立った進展は見られないという。また、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、先月のウィンター・ミーティング期間中に、マーリンズはルザードとビニー・パスカンティーノ(ロイヤルズ)のトレードについて交渉していたようだ。

現在26歳のルザードはメジャー5年目の昨季、32試合に先発して178回2/3を投げ、10勝10敗、防御率3.58、208奪三振を記録。2ケタ勝利、規定投球回クリア、シーズン200奪三振はいずれも自身初だった。今オフ初めて年俸調停権を取得し、FAまでの保有期間はあと3年残っている。

一方、現在25歳のカブレラはメジャー3年目の昨季、22試合(うち20先発)に登板して99回2/3を投げ、7勝7敗、防御率4.24、118奪三振を記録。ルザードに比べると、まだ完成度は低いものの、FAまであと5年保有できる点は大きな魅力だ。

両投手の若さやポテンシャル、保有期間の長さを考えると、トレードで獲得するためには大きな対価が必要になることが予想される。エース級の投手がトレードされる可能性が低くなっているなか、マーリンズとのトレードに動くチームは現れるのだろうか。

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