プジョー、2024年WECドライバーラインアップを発表。ミューラーとディ・レスタの搭乗車両が変更に

 1月19日、プジョー・スポールはWEC世界耐久選手権の2024年シーズンに向け、2台の『プジョー9X8』をシェアする3名ずつ計6名のドライバーラインアップを発表した。

 昨季2023年から今季に向けての動きとしては、既報のとおりグスタボ・メネゼスに代わってストフェル・バンドーンがレギュラードライバーを務めることが決定していたが、31歳のベルギー人ドライバーを含め計6名のドライバーの組み合わせについては明らかにされていなかった。

 今回プジョーは、引き続き『プジョー9X8』をドライブするニコ・ミューラーとポール・ディ・レスタのふたりについて、担当号車を入れ替えることを決定。昨シーズンまで94号車をドライブしていたミューラーが93号車に移り、ミケル・イェンセン、ジャン-エリック・ベルニュとステアリングを共有することになった。

 一方のディ・レスタは、93号車から姉妹車の94号車に合流し、ロイック・デュバルとバンドーンとともにチームを組むことになっている。

 2023年にジュニアドライバーとしてフランスメーカーに加わった20歳のマルテ・ヤコブセンは、プジョーチームのリザーブドライバーを務める予定だ。

1月19日に発表されたプジョー・トタルエナジーズの2024年WECドライバーラインアップ

 ドライバーラインアップの一部シャッフルについて、プジョー・スポールのテクニカルディレクターであるオリビエ・ジャンソニは次のように説明している。「FIA WECのスタンダードは、いかなる面も無視する余裕がないということだ。そのため、私たちオフシーズン中に可能な限り改善しようと努力してきた」

「クルーのメイクアップはジグソーパズルの重要なピースであり、レースとテストのデータを調査した結果、ラインアップを微調整できると確信した」

「我々は幸運にも6人の才能あるドライバーを擁しているので、各ドライバーのセットアップの好みをグループ分けして各マシンを最適化することにした。これはもちろん、パフォーマンスを向上させることを目的としている」

 3月初旬にカタールで開幕する2024年シーズンに向け、プジョーはこのオフに彼らの“リヤウイングレス”ハイパーカーに大幅な改良を施していると考えられている。昨年末にはリヤウイングを装着したマシンが、南仏のポール・リカールでテストを行っている様子も目撃されており、従来のコンセプトを維持するのか、競争力強化のためにこれを放棄したマシンが登場するのか、フランスメーカーの決定に注目が集まっている。

■プジョー・トタルエナジーズ 2024年WECドライバーラインアップ

No. Car Driver

93 プジョー9X8 ミケル・イェンセン
ニコ・ミューラー
ジャン-エリック・ベルニュ

94 プジョー9X8 ポール・ディ・レスタ
ロイック・デュバル
ストフェル・バンドーン

育成ドライバーのマルテ・ヤコブセンがリザーブドライバーを務める

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