都道府県男子駅伝2024、福井県選抜の戦略とメンバー 1月21日号砲、フレッシュ陣容を難波天ら牽引

昨年の26位超えを目指す福井県選抜チーム=1月6日、福井県の鯖江市東公園陸上競技場

 第29回全国都道府県対抗男子駅伝は1月21日、広島県広島市の平和記念公園前を発着点とする7区間48キロのコースで行われる。福井県選抜は、中高生区間の選手として登録された7人のうち6人は同大会の出走経験がない「フレッシュ」(堀真浩監督)なチーム。経験の浅い中高生の分は社会人や大学生でカバーする作戦で、昨年の26位超えを目指す。

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 中学生区間は2区と6区(ともに3キロ)。2区は3000メートルで唯一8分台のタイムを持つ山本竜星(池田中学校)。6区には後半を意識したペースコントロールにたける大同悠生(美浜中学校)が濃厚か。

 高校生区間は1区(7キロ)、4区(5キロ)、5区(8.5キロ)の最多3区間。堀監督が「各県の主力が多く、最も重要」とする1区は、5000メートルで最速タイムを持つ、鯖江高校エースの木下道晴(きのした・みちてる)が30位台半ばでつなげたい。木下に次ぐタイムを持つ山口翼(鯖江高校)を4区に、県高校駅伝1区(10キロ)、全国高校駅伝3区(8.1075キロ)など長距離区間の経験が豊富な山下礼也(鯖江高校)を5区に起用する。山口、山下は好調を維持しており、この区間でも順位を上げたい。

 一般区間は3区(8.5キロ)と最長7区(13キロ)。3区には、昨年12月の日本選手権1万メートルで7位入賞の難波天(なんば・たかし)=トーエネック=を起用。堀監督は「3区で20位台に上げたい」と話す。7区は、昨年10月の出雲全日本大学選抜駅伝で4区区間賞の山森龍暁(創価大学)が、順位をキープし、フィニッシュなるか。

 堀監督は「初めての選手が非常に多いが、思い切っていってほしい」と期待を寄せる。

福井県男子選抜のメンバー

▽監督 堀真浩(美方高校教諭)

▽コーチ 米澤豪(敦賀気比高校教諭) 中村勝則(粟野中学校教諭)

▽選手 難波天(トーエネック) 27分46秒66(1万メートル)

山森龍暁(創価大学4年) 28分27秒21(1万メートル)

廣瀬啓伍(麗澤大学3年) 29分6秒59(1万メートル)

木下道晴(鯖江高校3年) 14分28秒72(5000メートル)

山下礼也(鯖江高校3年) 14分46秒66(5000メートル)

山口翼(鯖江高校1年) 14分41秒17(5000メートル)

西野寛太郎(美方高校1年) 14分54秒51(5000メートル)

大同悠生(美浜中学校3年) 9分4秒15(3000メートル)

山本竜星(池田中学校3年) 8分54秒58(3000メートル)

向岩玖恩(陽明中学校2年) 9分4秒21(3000メートル)

※タイムは本年度自己ベスト。主将、ふるさと選手は難波天。

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