福井中心市街地でキャンプやカヌー…足羽川にぎわい拠点、名前は「ヨリバ」 3月開業、カフェや展望デッキも

ヨリバの外観イメージ

 福井県福井市中心市街地の足羽川活用拠点施設整備を進めるまちづくり福井はこのほど、3月下旬開業を予定する施設概要を発表した。河川敷堤防に隣接する木造2階建てで、アクティビティーやキャンプの受け付けをはじめ、軽食を扱うカフェ、展望デッキなどを設ける。名称は「ヨリバ(YORIVER)」とし、多くの人が集いにぎわう水辺空間の創出を目指す。

 拠点施設整備は、県と市、福井商工会議所でつくる県都にぎわい創生協議会がまとめた「県都グランドデザイン」の足羽川周辺のにぎわい創出策の一環。キャンプやカヌーなどのアクティビティーを日常的に楽しめる「足羽川アクティビティセンター」としてまちづくり福井が整備運営する。県と市が施設整備費など支援事業に計約1億1550万円を盛っている。

⇒プリズム福井跡地にできる新施設名「CURU-F 福井駅」に決定、3月16日オープン

 幸橋北詰め付近の佐佳枝ポンプ場跡地(同市中央2丁目)で敷地面積約370平方メートル、延べ床面積約165平方メートル。昨年11月下旬に工事が始まり、現在は建物の基礎構造が完成した。

 河川敷でのキャンプやバーベキューは月1回程度開き、アクティビティーはカヌーやスタンドアップパドルボード(SUP)、水上自転車の体験などを用意する。河川敷を眺めるカフェは10席程度で軽食やコーヒー、ビールなどを提供。屋上は展望デッキとし、ロッカーや貸し出しシャワーを設置する。24時間利用可能なトイレや6台分の駐車場も設ける。

 施設名は「寄り場」と「リバー(川)」を掛け合わせた名称で、頭文字のYをモチーフにしたロゴマークを制作。今後情報を発信していくホームページやインスタグラムアカウントも開設した。

 まちづくり福井では昨年8月から、たき火やアクティビティーなどの社会実験を通して活用方法を模索。周辺事業者を交えたワーキンググループでも協議を進めてきた。松尾大輔社長は「スケートボード場や雨の日でも利用できる橋の下など河川敷の可能性はまだまだある。ヨリバの整備をきっかけに活用を進めていきたい」と話している。

 営業時間は3~12月が午前11時~午後7時(金、土曜は同9時まで)、1、2月は午前11時~午後3時。開業に向け2月16日まで、オープニングスタッフ(高校生以上)10人程度を募っている。問い合わせは、まちづくり福井=電話0776(30)0330。

© 株式会社福井新聞社