料理人大会で上位5人に 炊き出し続ける和倉の黒川さん

炊き出しの準備をする黒川さん(右)=20日、七尾市田鶴浜地区コミュニティセンター

  ●避難所で毎日、「優勝で元気届けたい」

 七尾市和倉温泉のレストラン「ブロッサム」の料理長黒川恭平さん(35)が、35歳以下の若手料理人が競う日本最大級の大会「RED(レッド)U―35」で上位5人に贈られるゴールドエッグを獲得した。避難所で毎日炊き出しを続ける黒川さんは上位5人で競う最終審査に向け、「優勝して能登の人に元気を届けたい」と意欲を示している。

 黒川さんは「未来のレシピ」と題して未利用魚や規格外野菜を使って環境に配慮したメニューを紹介。3度の審査を経て、応募者335人中、上位5人に選ばれた。ゴールドエッグ受賞後、地元の人から「力になった」「元気が出た」と声を掛けてもらったという。

 最終審査は2月15日に都内で行われる。避難所の炊き出しでは和倉の旅館や飲食店の従業員と協力し、毎日メニューを変えている。審査を控える中でも続けていく予定で「自分が必要とされていることをやっていく」と意気込んだ。

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