地震で被災、ふるさとの復興願い京都石川県人会が募金活動「温かい支援、必ず届けます」

能登半島地震の被災者への寄付を呼び掛ける京都石川県人会の会員(京都市下京区・四条河原町交差点)

 能登半島地震で被災したふるさとの復興のため、京都石川県人会が20日、京都市下京区の四条河原町交差点で募金活動を行った。親族を亡くした会員もおり「被災者は厳しい生活を送っています」「温かいご支援を必ず被災地に届けます」と懸命に訴えた。

 活動はこの日が初回で同県出身の会員約30人が街頭に立った。石川県珠洲市出身の男性(76)=南区=は実家が全壊し、近くに住む1歳年上の姉夫婦は生き埋めとなり亡くなった。「母に似て優しい姉だった。地震は自然のもので仕方ないが本当につらい」と嘆きつつ、「復興に向けて前を向くしかない」と寄付を呼び掛けた。

 募金した通行人の中には1万円札を入れた人もいたほか、小銭を握りしめて駆け寄る子どもの姿もあった。活動は月2回のペースで続け、同県大阪事務所を通じて被災地に届ける。輪島市出身で県人会長の竹下義樹さん(72)=左京区=は「故郷を考えると居ても立ってもいられない。温かい気持ちが本当にありがたく、災害を忘れてほしくない思いで活動を続けたい」と話した。

 募金は振り込みでも受け付けている。振込先は京都銀行京都市役所前支店、普通3811422。

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