大韓航空の大分―ソウル線、5年ぶりに運航再開 「大分へようこそ」横幕を持って歓迎【大分県】

韓国・ソウル(仁川)から大分空港に到着した大韓航空の航空機。同社の大分―ソウル線は約5年ぶりの復活で、初日は約160人が来県した=20日、国東市
韓国・ソウルから大分空港に到着し、県や空港職員の出迎えを受ける大韓航空の利用客
韓国・ソウルから大分空港に到着し、県や空港職員の出迎えを受ける大韓航空の利用客

 大分と韓国・ソウル(仁川(インチョン))を結ぶ大韓航空の航空便が20日、約5年ぶりに運航を再開した。大分空港(国東市)では歓迎イベントが開かれ、県職員らが乗客に記念品を配った。大分―ソウル線は格安航空会社(LCC)のチェジュ航空と合わせて週8便に増え、県内の観光地への誘客に弾みがつきそうだ。

 ソウル発の第1便は約160人が乗った。予定よりも15分早い午後3時15分、水色の機体が大分空港に着いた。

 乗客はゴルフバッグやキャリーケースを手に、ロビーに姿を見せた。県や空港の職員が韓国語で「ようこそ」と書いた横幕を持って歓迎し、県内の観光パンフレットやクリアファイルなどが入ったバッグを手渡した。

 ソウル市から夫と旅行に訪れたチョン・ユンジュさん(46)は「別府の温泉やとり天が楽しみ。直行便ができてうれしい」と笑顔を見せた。

 折り返しの大分発は約100人が乗り込んだ。

 大韓航空の大分―ソウル線は日韓関係の悪化などで2019年2月から運休が続いていた。今回は3月30日までの運航を予定。月、木、土曜の週3回、往復する。

 県交通政策課は「県内での観光客の滞在時間が延びることを期待している。3月以降も運航を継続してほしい」と話した。

 昨年6月から大分―ソウル間で定期便を飛ばすチェジュ航空は今月、週3便から5便に増やした。

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