障害者への配慮「心のバリアフリー」学ぶ JR長与駅で研修

車いすでの乗降車を体験する参加者=JR長与駅

 多様な立場の人を理解し合う「心のバリアフリー」を実践してもらおうと、西彼長与町吉無田郷のJR長与駅で19日、研修会「ユニバーサルアクションプログラム」が開かれ、参加した約20人が身体障害者への配慮の仕方などを学んだ。
 町内で高齢者福祉施設を運営し、長与駅での乗降介助などの業務委託も受ける社会福祉法人ながよ光彩会(貞松徹理事長)が初めて開催。4月から施行される「改正障害者差別解消法」に対応する内容で、車いす利用者や理学療法士らが講師を務めた。
 参加者は、心のバリアフリーの考え方や、4月から民間事業者も法的義務となる障害者への「合理的配慮」などを座学で学習。その後、車いす利用者や視覚障害者らの視点に立って駅構内を見て回り、障壁となりそうな箇所を探った。さらに停車中の列車を使って乗降介助なども体験した。
 参加者からは「知識はあるつもりでも、体験して初めて気付く障壁も多くあった」「勇気を出して声かけすることが大切と感じた」などの感想が上がった。
 企画した貞松理事長は「一人一人の行動で解決できる障壁も多い。課題を自分事として捉え、実際に行動するきっかけになればうれしい」と話した。
 同じ内容の研修会は2月2、16日、3月1日午後1時半~4時にも開催。参加は無料で、各開催日の3日前までに申し込みが必要。定員に達し次第締め切る。問い合わせは「みんなのまなびば み館」(電095.865.7755、日曜祝日を除く午後1時~5時)。

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