茶の湯で感じる和の心 表千家同門会県支部が体験学習会

役員らの指導で茶を飲む参加者=佐賀市の「神野のお茶屋」

 表千家茶道を学ぶ団体「表千家同門会佐賀県支部」(中尾清一郎支部長)が14日、佐賀市の神野公園内にある「神野のお茶屋」で茶道の体験学習会を開いた。市内外から24人が参加し、茶を通じて和の心を感じた。

 表千家の教授者資格を持つ支部役員が茶道の歴史や魅力を語り、薄茶席のデモンストレーションを見せて、参加者に茶のたて方を指導した。役員は「茶道は衣食住のさまざまな文化を包括していて、知れば知るほど奥深い」と語り、参加者は和菓子を食べた後に口に含んだ抹茶の味に「甘い」「おいしい」と舌鼓を打っていた。

 同門会には全国に約7万5千人の会員がいる。1970年に発会した佐賀県支部には約180人が所属していて、同支部が同様のイベントを開くのは初めてだという。イベントは2月と3月にも予定していて、参加申し込みは締め切った。

 参加した赤松小5年の江頭菜々子さんは「祖母の家でたまにお茶を飲んでいる。表千家と裏千家の違いなどを知れてよかった」と話していた。(花木芙美)

役員らによる薄茶席のデモンストレーション=佐賀市の「神野のお茶屋」

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