中国、宇宙で微生物の生命力実験 火星生命体の謎に迫る

北京の宇宙飛行管制センターのモニターに映し出された、中国の宇宙ステーション「天宮」と無人宇宙貨物船「天舟7号」がドッキングするイメージ=18日(新華社=共同)

 【北京共同】中国の宇宙ステーション「天宮」に地球の微生物が運ばれた。火星に近い環境で微生物の生命力に関する実験を行う計画。国営中央テレビが21日までに報じた。「宇宙強国」を目指す習近平指導部は火星に生命体が存在するのかという大きな謎に迫り、宇宙分野の覇権を握りたい考えだ。

 無人宇宙貨物船「天舟7号」が17日に打ち上げられ、18日に天宮とドッキングした。天宮での実験で使用する「嫌気性古細菌」と呼ばれる微生物も積まれていた。

 嫌気性古細菌は最古生命体の一つ。大気中のメタンの発生源として知られる。火星でもメタンが確認されており、発生源を巡り国際的な研究が行われている。

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